1.明日に向かってワン・ツー・スリー 前作『SUPER MASTERPIECE』同様、ピアノと歌から始まるオープニングナンバー。バンドサウンドを基本とするシオダマサユキだが、だからこそ、その前提にあるシンガーソングライター個人としてのアイデンティティーを感じさせる演出だ。楽曲はピアノトリオスタイルで織りなすロックナンバー。あえて"僕"や"君"などの主語を用いないで綴られている不特定多数への応援歌。 2.LOVE AND WORDS インディーズ盤としてすでにリリースされていたが、今アルバム制作に際し制作スタッフからのラブコールによって再録音、再収録の運びとなった作品。 不器用で愛を上手く表現できない男性に対して、その心を優しく包み込むような女性の目線で繊細かつ大胆に描かれたラブソング。インディーズバージョンよりもギターサウンドがフューチャーされた仕上りになっている。 3.Hotchkiss アルバム収録楽曲の中で最も早い時期に完成、録音された壮大なバラード。ライブではアルバム発売前から唄われていて、シオダマサユキの楽曲の中で一、二位を争う名曲と云われている。"小学生でもわかるラブバラード"を!と試みて作り始めた楽曲。そのため歌詞の中に身近にある文房具や生活雑貨、日常品の名前がいくつも登場している。音楽的にはショートディレイを多様した"ウォールサウンド"が特徴。 ※アルバム発売に先駆け、先行シングルCDとして2009年3月にリリース。 4.LOVING〜或る日の歌〜 コード感、リズム感、サウンド感、そしてメロディーライン、あらゆる点からシオダマサユキのPOPセンスをかいま見ることが出来る非常にバランスの整った作品。 歌詞は、身近な存在に対する何気ない愛情を表現しつつ、その対象である社会にも目を向け、さらには、"やがて生まれてくる生命"に集約されるようにあらゆるモノへの愛情を感じさせる構成になってる。 ※アルバム発売に先駆け、先行配信曲として2009年7月にリリース。 5.シナモンスティックとアップルパイ M4アウトロから1分20秒に及ぶ印象的なSEがクロスフェードで始まるアルバムならではの楽曲。ピアノとギターのサウンドを基調としたアコースティックナンバー。リラックスして新鮮な雰囲気を出したい、という狙いであえてプリプロは行わず、スタジオに入り本番レコーディングとしてその場で思うがままに、声、音を重ねていった作品。生活の中のさりげないワンシーンを"時間の儚さ"、"人を愛する尊さ"と共に切り取り、切なく、また力強く歌い上げている。 6.Soul☆Music ファンクのリズムに社会風刺を込めたアルバムタイトルチューン。現代ならではの言葉のチョイスをしつつ普遍性も追求した作品。奇抜な表現にも関わらずそのストーリー展開にユーモアを感じさせるところがシオダマサユキらしい。サウンドは往年のアナログシンセ時代のディスコサウンドを彷彿とさせる。ブリッジでのファルセット唱法やエンディングのサビでオートチューン(ヴォーカルエフェクト)を大胆に使用するなど音楽的にも遊び心を感じさせる。 7.恋の幕NOCHE アルバム前半戦の印象を完全に打ち破るラテン歌謡。シオダマサユキ本人はあくまでもコミックソングではない!と豪語している。言葉遊びをふんだんに盛り込み、欲張りな恋に揺れる男女の物語を"コミカル"に放言、いや、表現している。随所に聴こえるパーカッションやブラスセクションが奏でる魂のメロディーラインが今アルバムの振り幅をより強調している。ちなみに、タイトルは、弁当で知られる"幕の内"とスペイン語で「夜」を意味する"NOCHE(ノーチェ)"をかけている。正式発音は『コイノマクノーチェ』。 ※アルバム発売に先駆け、先行配信曲として2009年7月にリリース。 8.青春Boyと別嬪Girl サーフミュージックを感じさせるギターサウンドとオールディーズ、マージビートなどに多いヴォーカルリフで始まるこの作品。アルバム曲用に作詞作曲ともに半日という非常に短時間で完成されたという。男性目線ではあるが、女性からみてもどこか共感できる切ない恋唄。等身大ではない主人公ではあるが、シオダマサユキのストーリーテラーとしての一面を覗かせている。 9.サラ シオダマサユキに影響を与えた音楽エッセンスが至る所に盛り込まれているPOPチューン。 バンドのアレンジも相まって非常にクオリティーの高い作品に仕上がってる。アルバムを通じて最もリバーブ感にもこだわりをみせている。歌詞は、恋人に思いを伝えようとするひた向きな男性像をロマンチックに描いている。今アルバムの収録曲のほとんどが、前作とそれらと違い3分前後というコンパクトな構成になっている。それにも関わらず1曲の中にムラがなく印象の濃い物が多い。『サラ』はその典型ということができるだろう。 10.どれくらい君を好きか伝えることができない アルバムのラストを飾るのは、ピアノ弾き語りによるラブバラード。 幸せの中にも切なさ、切なさの中にも幸せ、感情の表裏一体を一つの歌に閉じ込めることが出来るのもシオダマサユキならではのアプローチ。派手ではないがメリハリの効いたメロディー構成になってる。中盤からのストリングスとイングリッシュホルンがよりいっそう楽曲に抑揚を与えている。今後のシオダマサユキライブに欠かせない1曲になりそうである。ちなみに、タイトルは自身の持つ楽曲達の中で一番長い。
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